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2013年5月

和製Amazonの作り方

前回、「いろいろな通販サイトを利用しかけたがけっきょくAmazonを使ってしまった」、という話題について書いたが、書籍通販サイトでは絶対に日本企業が入り込む方法がないのか、というとそんなことはないと思う。

hontoを運営する丸善ジュンク堂などは、都市部に大型書店をもっている。
書店を作るノウハウをもっている。
考えようによってはAmazonの物流センターと同様のものをオープンすることは超巨大書店を一店舗オープンすることと似たようなものではないか、と感じる。

イオンなどネットスーパーはネットからの注文専用の物流センターを新規に建設するのではなく既存店舗の店頭からスタッフが商品をピッキングして車やバイクで配送している。そういう意味では物流センターはお客さんを入れずにスタッフがピッキングをする大型書店を一店オープンすることといえないだろうか?
例えば中部地方ならソニーが撤退した美濃加茂や、Panasonicの関連会社が撤退した揖斐郡など岐阜県には土地や建物、余剰になってしまった人材もある。そこに誰もお客さんが来ない超巨大書店をオープンする。
システム+労働力+物流、その気になれば揃えられそうである。

ではAmazonと同じものを目指しても先行したサービスにはとても勝ち目はない、新たに競合すべきではない、と思うかもしれない。
そうは思わない。まずは同じものを目指していく中で、自社独自の強みやカラーも見えてくる。
リアル書店なら書籍に詳しいスタッフが豊富にいる。一般消費者が書くレビューとは一味違ったレコメンドや書評も書けるだろう。

そして、日々サービスする中で、ライバルのエラーやミスも必ず起こりうる。
その時はスイッチングのチャンスだ。今回の過度な法人税節税の報道もそのひとつだろう。
顧客のクレーム、システムのエラー、マネージメントの弱体など常勝チームにも常にリスクはある。
だから日本企業もAmazonに勝負を挑んでほしいと思うのである。

けっきょくAmazonか

私はここ3年ほどAmazonのヘビーユーザーだ。本、CDから家電品、日用品にいたるまで欲しいものがあればまずはAmazonを見て、希望のものが見つかれば即購入している。

品数は豊富だし、商品検索はしやすいし、値段も高くないし、出荷も早い、
本当に便利、満足度は非常に高い状態といえる。他のショッピングサイトを使おうという気にはなかなかならない。

この高い満足度の中、他ショッピングサイトに切り替えようかという気持ちが起こるできごとがあった。ネットのニュースにアメリカの国際企業が英国や日本など外国で展開する事業に対して、かなり大規模な節税策をとって、それぞれの国に法人税をほとんど納めていないという内容の情報が発信され、その中にはアップル、スターバックス、そしてAmazonの名前もあがっていた。

これを機に、やはり日本人を元気づけ経済を上向かせるためには日本のサービスを使ってみようと純日本のショッピングサイトで書籍を実際に購入してみることにした。
結果として芳しくない状態があったのだが、ここはあえて実名で紹介したいと思う。なお、数字に関しては正確ではなくなんとなくの記憶だが、そう大きくはずれていないはずだ。

購入したいのは、webクリエイター向けの技術関連のムック本

まずは、丸善・ジュンク堂のリアル書店が運営する「honto」。
先日、リアル書店で本を購入した際にポイントカードを作ったらネット注文でもポイントがつくとのこと。注文をする段階から、在庫は出版社に確認1~3週間程度時間をもらう旨記述があり、なんとなくその段階から不安がよぎる。
注文後、注文確認メールは来たものの、その後約10日間入荷・発送の連絡はなし。
お目当ての本は、当初Amazonでは在庫なし、中古本の出品もされていたが、定価以上の値段がついている状態だったのが、約10日間で改善、定価の半額程度の中古本の出品も出現したので、しびれを切らしhontoの注文をキャンセル、結局Amazonで出品者より中古本をとりよせた。

次に別のクリエイター関連の技術本、一度書店の店頭で見たことがあるのを欲しくなって注文した。今回は「楽天ブックス」で注文。
やはり注文時点で在庫はなし、出版社に在庫有無を問い合わせるためしばらくお待ちください、とのことだった。こちらは注文後4~5日程度だったと思うが、まだ何の音沙汰もなかったのでこちらも先の注文キャンセルと同じタイミングでキャンセル、結局はAmazonで注文したところ、注文後翌日には発送され3日ほどで手元に届いた。

Amazonの時間軸に慣れたユーザーにとっては注文後4日~10日で何の情報もない、という状態は天文学的に長い時間に思われた。現状、書籍とりよせに関してはAmazonと国産サービスでは勝負にならないという状態だ。

マーケティング的に言うと、ここに従来の購入先からスイッチングするチャンスがあったわけだが、結論、自分が受け取る利便性を損なってまで、購入先を変えることはない、ということだ。
近所の商店街で買ってあげたいけど、品ぞろえや値段や入りやすさやら総合的なことを考えるとやはりショッピングセンターの方が満足、という結果も多くの人が経験している同様の事例だと思う。

それでは日本のショッピングサイトはAmazonに対抗するためにどうすればよいのか、について次回は書いてみたいと思う。

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