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2013年3月

永遠のゼロ~最終ラウンド怒涛の打ち合いで決着する中身の濃い長編小説

ベストセラーとして書店では販売1位、フェイスブック上でもよかったの声が多い本書。

戦中の日本製軍機零戦とパイロット、特攻隊員として搭乗した名もなき若者たちを主人公を通しているが、内容については、本書最後の解説で今は亡き児玉清さんが書かれている。
戦中ものをドキュメンタリーにしろ、テレビ番組にしろ、今までほとんど触れずに来た自分にとっては初めてしっかりと胸に刻んだ作品だったと思う。

内容はさておき構成について、実は個人的には回想をつないでいく作品はあまり好きではない。作品のバランスとして見た時に回想シーンがあまりにも長いものが多いのだ。
かの松本清張をして、推理ものの最後の謎解き部分ではどうしても文学性は失われると
言っているし、夏目漱石の「こころ」の最後の長文の手紙はあり得ない、と思っている。

本書も戦中を知る人達へのインタビュー部分は長い、ゆえにドキュメンタリーなのか小説なのかがわからなくなる部分もある、文学作品の比重を100%にもっていった場合は、インタビュー記述はもっと簡潔であった方がうれしい。この本も300ページになっただろう。

しかしドキュメンタリーとして内容の濃いものとして読み進めた後、最後に小説回帰、11ラウンドまでは緊張感のある目の離せない展開、最終ラウンドに怒涛のパンチ連打がさく裂する、という感じだろうか。
つい先日、2013年3月10日WBC日本対台湾の国際野球試合のような展開だった。

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